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アントワープ市市庁舎
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秋が深まるにつれ、天候が荒れやすいのがベルギーやオランダの特徴です。
一日中、小雨が降ったり止んだりすることも多く、灰色の雲がどんと居座ります。
この季節になると、地元の美術館や史跡を訪れる機会が増えます。ベルギーやオランダでは、毎年9月中旬に、モニュメントデーという行事があります。
普段は関係者以外立ち入ることの出来ない史跡や宗教施設、建物などが一般公開されます。
入場料も無料ですので、気軽に訪れることができます。
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市庁舎の内部
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アントワープ市市庁舎もそのひとつです。
16世紀に建てられたルネッサンス建築の歴史的建造物ですが、現在も市議会が開かれているため、通常、見学は予約制となっています。
市庁舎内部は、アントワープの歴史を描いた壁画や豪華なシャンデリアが印象的でした。
とても威厳と歴史の感じられる建物でした。
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秋のマウデン城(オランダ)
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オランダでは、ミュージアムカードが普及しています。
国内約400ヶ所の美術館や博物館共通の入場カードで、一年間有効です。
価格も30ユーロ程度(約4500円)ですので、とてもお得です。
所蔵品を入れ替えたり、年に数回特別展を催すところもありますので、同じ美術館を何度も訪れる人も多いです。
また、子供も楽しめるように工夫をしている美術館も多くあります。
例えば、子供専用のオーディオガイドやガイドツアーを用意しているところもあります。
小学生たちが名画の前で丸くなって座り、説明を聞いたり、質問をしている姿を良く見かけます。小さい頃から本物の絵画に触れることができるのをとても羨ましく思うと同時に、子供が美術館に入りやすい環境を作っていることに感心します。
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ニュウネン村、ゴッホの銅像
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欧州に住み始めて、画家ゆかりの地を、ことあるごとに訪れるようになりました。
オランダを代表する芸術家にフィンセント・ファン・ゴッホがいます。
ゴッホは1880年、27歳の時に画家になる決心をします。
1883年には、経済的な理由から、当時両親が住んでいたオランダ南部のニュウネン村へ移ります。
工業都市アイントホーヘンの近くの村ですが、今でも広大な牧草地や畑の広がるところです。
ゴッホはミレーを敬愛していたため、素朴で、黙々と働く農民を描き続けました。
大作『馬鈴薯を食べる人たち』のために描かれたデッサンや習作の数に、ゴッホの熱意がうかがえます。
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アルルの跳ね橋
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その後、ゴッホは人物画を学ぶため、アントワープの王立アカデミーに入学します。しかし、教師との衝突が原因で、3ヶ月程でアントワープを去ることになります。
1886年には、弟のテオが住むパリへ赴きます。
パリでは、多くの芸術家と知り合い、刺激を受けます。
2年半の間に27点もの自画像を描いています。
真の農民画家になるために、ゴッホは、さらに南へ向かいます。
南仏のアルルでは、田舎の素朴さ、景色の美しさを描きました。
街の外れには、『アルルの跳ね橋』で描かれている跳ね橋が復元されています。
周りには何もなく、ゆったりと運河が流れているだけでした。
この景色を見て、ゴッホは祖国オランダを懐かしんでいたのでしょうか。美しい青空でしたが、ゴッホの波乱万丈な人生を思うと、悲しい気持ちになりました。南仏の光は、ゴッホには強過ぎたのかもしれません。
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アルルの跳ね橋付近の景色
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画家を志してから自ら命を絶つまでの約10年間で、ゴッホは約1100点の素描と約800点の油彩を残しています。
アルルに来てからは、『ひまわり』や『黄色い家』などを描き、独自の画風も確立しました。
ゴッホは生前に高い評価は得られなかったのですが、自分の描きたかった農民や景色を描くことが出来、幸せだったのかもしれません。
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モネの描いたルーアン大聖堂
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今年5月、パリのオランジェリー美術館の改装工事が終わり、モネの『睡蓮』が再び公開されました。館内には、薄っすらと自然光が入り、睡蓮4作品の美しさを一層際立たせていました。 クロード・モネは花と庭園を愛した画家でした。
幼い頃住んだセーヌ川河口の街ルアーブルの自然に慣れ親しんだモネは、1883年、セーヌ川沿いのジヴェルニー村に居を構えます。
川から自分の庭園に水を引き、小川や池まで作ってしまいます。
私が夏にモネの家を訪れた時は、家の周りには、100種類以上の花が咲き誇っていました。
池には太鼓橋がかかり、藤や柳、睡蓮などが植えられ、西洋の庭園の中に日本を感じさせます。
絵画と実際の風景の両方を見ると、モネの庭での季節や光の微妙な変化が全て『睡蓮』に描き出されていることが分かります。
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モネの庭
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モネの家に入ると、家中の壁と言われるところ殆どに、浮世絵が掛けられていることに驚きました。
当時は、ジャポニズム(日本趣味)の影響が、絵画、彫刻、建築に少なからず影響を及ぼしていました。
1871年、駆け出しの画家だったモネはオランダで浮世絵を始めて目にします。
「極めて美しく、極めて珍奇な版画だ」という感想を残していますが、浮世絵に心を奪われたようで、歌川広重や喜多川歌麿をはじめ200枚以上のコレクションがあります。
2006年9月から神戸で、2007年1月から東京で「オルセー美術館展」が開催されます。
日本でもゴッホやモネはとても人気があります。19世紀の画家たちは、日本に憧れを抱き、絵を描いていました。
現代の日本人は、彼らの作品の中に何を見て、何を感じとるのでしょうか。
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モネの庭に咲く花
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モネの家
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