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誕生日ブック
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2006年も残すところあと僅かとなりました。
書店や文房具店では、来年のカレンダーに混ざって、曜日の書かれていないカレンダーが売られています。
オランダやベルギーでは、日付のみのカレンダーは、誕生日を書き込むために使います。家族や友人、大切な人の誕生日を忘れないように・・・。
お邪魔したお宅のお手洗いに、このカレンダーが飾ってあることもあります。
その場合は、自分の誕生日を書き込んでも良いことになっています。
何年も使っている誕生日カレンダーには、たくさんの名前が書き込まれています。
普段は会えなくても、カレンダーに名前を見つけ、その人のことを想う。
素敵な習慣です。
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誕生日メッセージカード
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日本では、大人になると、誕生日を祝う機会が少なくなります。
しかし、還暦、米寿、喜寿となると、家族や親戚が集まり、盛大にお祝いする習慣があります。
誕生日を迎える人を、周りの人が祝う形です。
古来、日本では、毎年誕生日を祝う習慣はありませんでした。
一年目の誕生日だけは、「初誕生祝い」として、一年の無事を祝う習わしがありました。
当時は「数え年」といい、正月を迎えるごとに年を重ねる習慣でした。
戦後、欧米に倣って、誕生日ごとに年を取る「満年齢」に変わりました。
現在では、毎年誕生日を祝う習慣が根付いています。
 
オランダやベルギーでは、大人になっても誕生日を祝います。誕生日には、友人にカフェでお茶をご馳走したり、会社の同僚や学校の友人には、チョコレートや手作りケーキを振舞います。誕生日を迎える人が、周りの人をもてなす形です。 うっかり、友人や同僚に自分の誕生日を知られてしまうと大変です。
「君、来週誕生日だね!」と教えてくれる人もいます。
お祝いの言葉はたくさん掛けられますが、何かしら、おもてなしをしなくてはいけませんので、誕生日を迎える人は、当日、大忙しです。
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マスタード
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また、5年ごと、10年ごとの節目の歳を盛大に祝います。
パーティーは盛大なこともあり、会場を貸し切り、何十人も招待する人もいます。バンドの生演奏、ダンスやビデオ上映などが催されることもあります。
数年前、オランダ人の知人の50歳の誕生会に参加しました。50歳の誕生日に、男性には「アブラハム」、女性には「サラ」と書かれたカードを送ります。
この二人は旧約聖書の登場人物です。
そして、50歳は「Master of life」(人生の達人)であるとも言われています。
50歳の誕生日を迎えた人には、マスター(達人)とかけて、マスタード(mustard)を贈る慣わしがあります。
彼は、参加者全員からマスタードをもらい、「一生分のマスタードだね!」と笑っていました。
 
日本で誕生日を祝う歌と言いますと、英語の歌「Happy Birthday to you」が頭に浮かびます。
オランダやベルギーでは、独自の歌があります。
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アントワープ大聖堂と旧市街地
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(オランダ語)
Lang zal hij leven (彼が長生きしますように)
Lang zal hij leven
Lang zal hij leven
In de gloria (栄光と共に)
In de gloria
In de gloria
Hip Hip Hip Hoera (掛け声:ヒップ ヒップ ヒップ フラー)
Hip Hip Hip Hoera
Hip Hip Hip Hoera
メロディー:http://www.hallmark.nl/ecardFull.aspx?cardId=2550&cat=374
(フランス語)
Bon anniversaire, nos vœlux les plus sincères (お誕生日おめでとう、私たちは心より願っています)
Que ces quelques fleurs vous apportent le bonheur (この花々が、あなたに幸運をもたらしますように)
Que l'année entière vous soit douce et légère (一年間、あなたが穏やかに軽やかに過ごせますように)
Et que l'an fini, nous soyons tous réunis (そして、この一年の終わりに、また私たちが集い)
Pour chanter en chœlur :"Bon Anniversaire !" (「お誕生日おめでとう!」と歌えますように)
メロディー:http://www.euro-info-tourisme.com/midi.wave/chanson.d.anniversaire.wav
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パリのクリスマス
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2005年8月から始めたコラムも、今月で最終回となりました。
17回にわたり、海外生活の中や旅先で体験したこと、感じたことを、等身大に書いてきました。
海外生活での小さな疑問を調べていく程に、その背景には、歴史や文化が見え隠れしていることが分かりました。
オランダやベルギーについて調べていく程に、逆に、日本について新しく学んだこともあります。
日本は、ヨーロッパからは地理的に遠く離れていますが、文化的には、距離以上に大きな影響を受けています。
「もの」を輸入しているだけでなく、気付かないうちに「文化」も輸入しているのです。
そして、いつの間にか、その「文化」が、日本のものとして形を変えて、日本に根付いているのです。
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MONSCHAU(ドイツ)のクリスマス市
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日本に居た時には、当たり前だと思っていたことが、異国に住む今は、不思議に思えることもあります。
海外生活での新しい発見は、同時に日本を再発見することでもありました。
コラムを書くことで、みなさんともその発見を共有できたことを、とても嬉しく思います。
最後に、読者のみなさんや個人的に感想をいただいた方々、取材に協力していただいた方々に、この場をお借りして、お礼を申し上げます。ありがとうございました。
2007年がみなさまにとって、佳い年になりますように。
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