エピソード37:森一生さん

今月のマンスリーリーダーは森一生さんをご紹介します。今回は玄人はだしの写真作品を紹介頂きながら、大好きなふるさと、東京での生活を語ってもらいました





Interview

− 長崎県出身との事ですが、ふるさとは如何でしょか?

え〜っと、ふるさとは純粋に田舎です…(笑)。長崎県出身と言うと、よく「良いところですね!」って言ってもらえるのですが、良いのは長崎市内だけ。私は長崎空港のある大村市の出身ですが、山や海などの自然しかありません。
でも…東京にはその自然がほとんどないんですよね。田舎者の私に言わせると、ビルしかない! だから、たまに自然しかないふるさとが懐かしくなりますね。





− 東京生活のきっかけを聞かせてください。

きっかけは大学入学です。でも、どうしても東京に来たかったというわけではなかった。高校3年生のとき、どの大学に行こうかなって漠然と考えていました。勉強が好きではなかったので、勉強しなくてもいい(?)大学に行きたいと思った。親が写真屋をやっているので、自分も写真をやると言えば親も納得すると思った。実際、写真の学校への進学を親は喜んでくれたのですが、どうせ行くのだったら日芸に行けと。それが高3の春。そのときに初めて「日芸」の名前を知りました。「日芸に行く!」と決めてから、必死に勉強したのかというと、そうではない。ふつうの大学と比べたら「入るのカンタン♪」と勝手に思い込んで、勉強の手を緩めまして…。気がついたら第2志望(すべり止め?!)の大学に落ちていました。そこでようやく火がつきましたね。必死に、決死に勉強して、何とか日芸に合格。合格通知を見て初めて「あ、東京で生活するんだ」って実感し、ワクワクドキドキしました。
本人画像

東京にはその自然がほとんどないんですよね。
田舎者の私に言わせると、ビルしかない!だから、
たまに自然しかないふるさとが懐かしくなりますね、
そう語る森さん(東京新宿区にて)

プロフィール 森一生
(もり・かずお)
1978年、長崎県出身。日本大学芸術学部卒業。
日芸を5年かけて卒業後、3年ほどフリーターをしながら写真を撮る。が、親の説得もあり出版社に就職。現在に至る。

長崎の夜景

長崎の夜景です





京都の紅葉

京都の紅葉






羽田空港

羽田空港第2ターミナル


− カメラが趣味というより、玄人はだしと聞きました。きっかけは?

玄人はだしだなんてトンデモない!ただカメラが、写真が好きなだけです。好きになったきっかけは先にお話したように、大学受験。だって初めてカメラに触ったのが、高3の春、日芸に行くと決めてからなんですから!
入試で実技があると思い込んで、授業をサボっては「カメラの勉強をしてきます!」と言って、ひとりで課外授業。学校の近くの公園に行って子どもを撮ってみたり、海に沈む夕日を撮影してみたり…。あのころは、キレイな写真、すごい写真を撮ってやろうという「写欲」がなかった。ただただ、カメラを操作しているのが、写真を撮っているのが楽しかった。そして、そういう気持ちで撮った写真こそがいい写真なのです。最近はなかなかいい写真が撮れないですね…。狙いすぎなんです。欲が丸出し(笑)。だから、私の最高傑作は、いまだに高3の春に初めてシャッターを押した、夕焼けの写真です。

− 森さんの東京生活でのとっておきの場所は?

私のとっておきの場所は、なんと言っても「夜の羽田空港」です。私は勝手に「東京で一番静かな場所」と言っているのですが、夜の羽田空港は、そこが東京とは思えないくらい、ホントに静かなんです。
そして、羽田空港が好きなもうひとつの理由は、東京で「ふるさと長崎に一番近い場所」だから。いざとなったら(?)、そのまま飛行機に乗って帰れる! 東京の空の玄関口である羽田空港は、実はふるさとへの玄関口でもあるんです。だからでしょうか。自分では自然の豊富な田舎が好きだと思っていたのですが、おかしな話ですが、羽田空港の近未来感に、どこか懐かしさを感じます。
ホームシックにかかったら、ぜひ一度、夜の空港へお越しください!(笑)

(インタビュー:インフォメーショナー編集部)


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